ドローンの種類について

ドローンの種類について

2022/09/22

最近ではドローンで撮影された映像をテレビで見ることも珍しくなくなってきました。

免許制度への移行も相まって、ドローンへの注目度はますます高まっています。

ドローンが身近に感じられるようになり、自分でもドローンを飛行させて綺麗な映像を取りたいと思った人も多いのではないでしょうか。

ただ、一言にドローンと言っても、種別があるのをご存じでしょうか。

今回はそんなドローンの種類についてご紹介したいと思います。

みなさんがドローンだと想像している機械は大きく分けて2種類に分かれます。

ドローンとトイドローンです。

言葉では違いがわかりづらいので画像を見てみましょう。

ドローン  

トイドローン  

写真を見比べて見てもどちらがドローンでどちらがトイドローンなのか判別がつきませんね。

ではどのようにして区分がつけられているのでしょうか。

プロペラの枚数?カメラの有無?飛行時間?バッテリーの容量?

これらは全て関係ありません。

2022年9月20日現在では飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(100g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く」とされています。

 

簡単にまとめると空を飛び、遠隔操作ができる100g以上のものはドローン扱いになります。

逆に99g以下の場合トイドローンとなります。

用途の違い

次は用途の違いについて見てみましょう。

ドローン

  • 空撮
  • 点検
  • 測量
  • 防災
  • 調査
  • 警備
  • 狩猟
  • 農業
  • ドローンショー(屋外)

トイドローン

  • 空撮
  • 一部の点検(煙突内部など)
  • レース
  • ドローンサッカー
  • ドローンショー(屋内)

撮影映像の違い

ドローン

トイドローン

通常のドローンは安定した飛行ができるため、落ち着きのある綺麗な映像が撮影できます。

一方、トイドローンは機体を上下左右に旋回させ迫力のあるダイナミックな映像が撮影できます。

※DJI FPVはあくまでもイメージで、トイドローンではありませんのでご注意くださいませ。

上記のように、ドローンとトイドローンでは用途が大きく違います。

どちらも基本的にはカメラがついていますので、空撮ができますが

ドローンは点検や測量、農業のように産業に関わる機能を有していることが多く、

一方、トイドローンはエンターテイメントに関わる機能を有していることが多くなっています。

用途が多いということはドローンが優秀かというと、そうでもなく、トイドローンの方がスピードが速い機体が多かったり、FPVゴーグル(右画像)を装着して飛行することができたりと、それぞれの役割があります。

法律の規制

よく航空法規制対象外という見出しで販売されているトイドローンを見かけます。

航空法の規制が無く、自由に飛ばせるのであればトイドローンの方が良いのではないかと思った方も多いのではないでしょうか。

実はここには大きな落とし穴があります。

航空法による規制とそれ以外の規制

ドローン、すなわち100g以上の機体の場合、航空法の規制(下画像)を受けます。

トイドローンはこれらの規制を受けないということは、どこでも自由に飛ばせるということでしょうか。

トイドローンを購入された多くの方はこの落とし穴にはまった人も多いと思いますが、実は自由に飛ばせるところは限られています。

なぜなら規制対象外なのは航空法のみだからです。

では他にどのような規制があるのでしょうか。

  • 無人航空機等飛行禁止法
  • 道路交通法
  • 電波法
  • 個人情報保護法
  • 港則法
  • 河川法
  • 公園条例
  • 森林管理条例

他にもまだまだありますが、これらの規制があるため街中で自由に飛ばすことはできません。

例えば、公園で飛行させたいと考えても大阪の公園条例ではドローンは飛行禁止とされています。

川も同様で河川法や管理条例等で自由に飛ばせるとこは限られています。

森林管理条例により、山での飛行が禁止されているエリアや、一般の方が保有する山の場合、民法上の問題があります。

このように、航空法の規制対象から外れただけでは自由に飛ばすことはできません。

みんなはどうやって飛行させているの?

ではドローンやトイドローンを購入した人はどこで飛行させているのでしょうか。

購入者の多くは、一般向けに開放されているドローンポート(有料)を使用して飛行させています。

それ以外の場合は、管理者に許可を得て飛行させるケースがほとんどです。

関西で飛行可能な場所をまとめた記事がありますので、こちらをご参照いただけますと幸いです。

関東で飛行可能な場所をまとめた記事はこちら。

価格帯について

少し脱線しましたが、最後に価格帯について触れようと思います。

ドローン  80,000円 ~ 3,000万円

一般的なドローンということで今回はDJI製品を中心に価格帯の参考価格を記載いたしました。

もちろん1万円台でもドローンに種別される機体はありますが、今回は一般的なドローンとしての機能(モニター付き、フェールセーフ機能、GPS機能)を有している機体、所謂、航空局へ飛行許可申請ができる機体という意味で価格帯を設定しています。

特徴としてはホバリングが安定していて、高機能なジンバルがついているため、飛行中でもブレが無い写真や4K、8Kといった高画質な画像・映像を撮影することができます。

トイドローン  1000円 ~ 20万円

こちらは100g未満のドローンで一般的に購入されているラインナップから価格帯を設定しています。

カメラが無かったり、そもそも自立飛行ができないものもありますが、中にはドローンより本格的な機能を持っている機体もあります。

特に速いスピードでの操縦やアクロバティックな動きができる点においては得意とするところで、ダイナミックな映像の撮影や、レースの機体を検討している方はこちらを購入しましょう。

並べてみると購入の敷居は若干ドローンの方が高くなっています。

ドローン人口的には筆者の個人的感触で言うとトイドローンの方が多いように思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ドローンの種別についてご紹介いたしました。

ドローンもトイドローンも得意とする分野は違えど、どちらも魅力的です。

ただ、飛行するには規制が多く、一般の方にはハードルが高いことも確かです。

特性を理解して、正しく運用することで、楽しいドローンライフを満喫していただけたらと思います。

UAVJAPANは大阪に拠点を置き、空撮・点検・測量など様々なドローン関連事業を展開しています。


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