飛行高度について

飛行高度について

2023/03/10

ドローンを飛行させるために重要な知識として飛行高度が挙げられます。

民間ライセンスを取得された方は既にご存じの方も多いと思いますが、150m以下で飛行させる必要があります。

なぜ150m以下なのでしょうか。

多くの国では、ドローンの飛行高度に関して法律が定められています。一般的に、ドローンは150メートル以下の高度で飛行させることが許可されています。これにはいくつかの理由があります。

  1. 航空機の安全を確保するため:150メートル以下の高度で飛行することにより、ドローンと航空機の衝突を回避することができます。航空機の飛行ルートや空港周辺では、より低い高度制限が設けられていることが一般的です。

  2. 法律や規制を守るため:多くの国では、ドローンに関する法律や規制が設けられており、150メートル以下の高度での飛行が必須とされています。これに違反することは、法的な罰則を受けることになります。

以上のような理由から、150メートル以下の高度でドローンを飛行させることが一般的に推奨されています。ただし、特別な許可を得た場合や、無人航空機の専門家が監督する下で高度が制限を超えた飛行を行う場合は、例外的に高度を上げることも可能です。

150m以上の空域について

では150m以上の空域には何が飛んでいるのでしょうか。

150メートル以上の空域では、民間航空機や商用航空機、軍用機など、様々な航空機が飛行しています。これらの航空機は、高度管理システム(ATC)によって管理され、航空交通管制員が空域内の航空機を監視し、安全な飛行を確保するために指示を出します。

ヘリコプターの飛行高度について

ヘリコプターは、その目的や状況によって飛行高度が異なります。一般的に、ヘリコプターは地上から10メートルから300メートル程度の高度で飛行することがあります。

低高度でのヘリコプターの飛行は、特に救急医療や消防、警察などの緊急時によく使用されます。これらの任務では、ヘリコプターは地上からわずか数メートルの高度で飛行することがあります。また、観光や風景撮影などの目的で使用される場合にも低い高度での飛行されるケースもあります。

一方、高高度でのヘリコプターの飛行は、主に長距離移動や輸送、探査、緊急医療などの任務で使用されます。これらの任務では、ヘリコプターは数百メートルから数千メートルの高度で飛行することがあります。

ただし、ヘリコプターは大気中に浮力を得て飛行するため、高度が上がるにつれて空気の薄さにより浮力が減少するため、高度が上がるほどエンジン出力が必要となります。そのため、ヘリコプターの飛行高度は、安全性や燃料消費などの観点から、適切に制限されることがあります。

航空機の飛行高度について

航空機の飛行高度は、その目的や種類によって異なります。商業旅客機の場合、一般的には高度10,000メートル(約33,000フィート)から12,000メートル(約39,000フィート)程度の巡航高度で飛行します。この高度帯は、航空管制により管理され、定められた航路に従って進路を取ります。

一方、小型の一般航空機やビジネスジェット、軍用機などは、商業旅客機とは異なり、低高度での飛行が多いです。一般航空機は、地上から数百メートル程度の高度で飛行し、目的地へ直接飛ぶことができます。ビジネスジェットは、商業旅客機と同じ高度帯で飛行することもありますが、短距離の移動や非商業的なフライトでは低高度で飛行することもあります。

一方、軍用機は任務に応じて、低空から高高度まで様々な高度で飛行することがあります。軍用機は、高速飛行や低高度での飛行により、目的地への素早い到達や敵の防空システムを回避するため、高度変更を行うことができます。

飛行高度の注意点

上記のように飛行高度については十分注意して飛行させる必要がありますが、一つ注意点があります。

飛行高度は地表面から150m以下で飛行させる必要があります。

例えば高い山から飛行させた場合、斜面を下っていくと真っすぐ飛行していても高度が上がってしまうこともあります。

詳しくは下図を参照してください。

まとめ

このようにそれぞれの航空機の種類によって、様々な理由から飛行できる高度が分けられています。

ドローンで150m以上の高度へ上げる際はこういった背景を理解した上で申請を進めると、許可がおりる可能性がぐっと上がります。

UAVJAPANは大阪に拠点を置き、空撮・点検・測量など様々なドローン関連事業を展開しています。


ドローンスクールでは、基礎からビジネス向けの操縦技術および法規制から飛行申請実務まで充実したカリキュラムを受講いただけます。


ドローンに関わる業務への進出やドローン操縦の資格取得など、ご興味がありましたら是非、お気軽にお問い合わせください。