戦後、日本の交通網を支えてきた橋梁も、設置から数十年経過し、
劣化や損傷の激しい橋梁が多くなってきています。
1955年から1973年の高度経済成長期に設置された橋梁は全体の40%以上にも上るとされています。
点検であればドローンがうってつけのように思いますが、橋梁の点検には大きなハードルがいくつも存在しました。
・GPSが届かない
大きな橋梁の下ではドローンはGPSを取得することができず、ATTIモードと呼ばれる手動飛行しかできませんでした。
そのため撮影中でも風や自らの動力の影響を受け、壁側に吸い込まれたり、静止して写真を撮ることが困難でした。
・上方の撮影
ドローンは水平から下の角度を撮影できますが、上方にはプロペラや機体本体があるため撮影が困難でした。
・安定性
今ではその場でホバリングできることが普通ですが、4年前はホバリングを安定して行えるためには
高度な技術や知識が必要とされていました。
これらのことから橋梁の点検は難しいとされていましたが、最先端のドローンはそれらの問題を解決し、点検を可能にしています。
まだまだ進化の余地があるドローンは近い未来無くてはならない技術となるのではないでしょうか。