日本の農業従事者は年々減少し続けており更に高齢化が進んでいます(平均66.8歳)
人手不足解消にドローンを活用したスマート農業が注目されております。
今回は果実園でのドローンによる授粉作業についてご紹介いたします。
(受粉=雄しべの花粉が雌しべの先端につくこと。その結果として受精が行われる)
受粉には風、水、動物(虫、鳥など)、人工授粉などの方法があります。
受粉は果実にとって一番大事な作業になり、作業可能な時間が短期間の為、作業者への負担が大きく、農業従事者の高齢化等も相まって、授粉作業の省力化や軽労働化が急務になっています。
人工授粉には大変な労力が必要になるため、交配用の蜂を導入している所もありますが、近年、ミツバチの大量死などで今後ミツバチでの交配が出来なくなる恐れも叫ばれているため、ドローンでの授粉作業に大きな注目が集まっています。。
ドローンによる花粉溶液散布による受粉技術
・溶液受粉は花粉を混ぜた溶液を樹上約2mの高さから散布。
ナシの木の頭上1.5㍍ほどから散布する様子
ドローン散布のメリット
・農薬散布ヘリコプターの1/3位での価格で購入可能
・作業がしにくい斜面や山間部での作業が可能
・農業従事者の高齢化が進んでることから、受粉作業の省力化(9割減)
・大人4名で1日かかっていた受粉作業(人口授粉)がドローン1機で1分程度で終了
今後の課題、問題点
・結実率の向上、ばらつきの平均化(結実率)
・受粉用にダウンウォッシュの強さ等が調整されたドローンの実用化
・さらなる精度向上に向け、重なり枝が生じにくい枝の剪定など、ドローン使用を念頭に置いた、栽培管理
参照 農業分野におけるドローンの活用状況5頁「利用分野:受粉」
(令和2年6月農林水産省生産局技術普及課)
その他のドローンを活用した人工授粉の取組み
・花粉を含んだシャボン玉を飛ばし受粉
・花に吹き付けたシャボン玉による受粉率は95%
参照 ドローンを使って人工授粉 実現の切り札はシャボン玉だった!(マイナビ農業)
これからの農業はドローンを活用したスマート農業などで、農業従事者の農作業の労力軽減、農作物の品質向上、収穫量向上が期待されています。
※2021年12月1日追記
東光鉄工(株)TSV-AQ2 希望小売価格 要問合せ
積載量 液剤10L/粒剤10L 散布幅4m 飛行時間14分(10L搭載し散布)
特徴
・長時間飛行/水洗い可/AB点モード/FPVカメラ搭載
・豆粒剤など多種多様な資材散布が可能
・バッテリー、タンク、装着部は簡易脱着構造を採用
・農薬散布、肥料散布、播種、受粉が出来るドローン
※2021年12月15日追記
DJI AGRAS MG-1 希望小売価格 要問合せ
積載量10L(粒剤10kg) 散布面積1ha 飛行時間10~15分
特徴
・プロポのバッテリーが交換式になった事で連続作業が可能になり効率性が上っている。
・FPVカメラ標準搭載でモニタリング可能
・農薬散布、肥料散布、播種、受粉など幅広く活躍
※2021年12月22日追記
DJI AGRAS T20 希望小売価格 要問合せ
積載量16L(粒剤16Kg)散布面積1.5ha 飛行時間10~15分
特徴
・ワンタッチ交換可能な液剤タンクとバッテリーで効率化
・進化したレーダーによる高度維持と障害物回避機能
・3D測量を利用し、果樹園など多様な地形に対応
・農薬散布、肥料散布、播種、受粉など幅広く活躍
※2021年12月29日追記
東光鉄工 TSV-AH1 希望小売価格 要問合せ
積載量4L(粒剤3kg) 散布面積0.5ha 飛行時間6分
特徴
・小型で中山間部の狭い散布にも便利(アームも折り畳め、持運びも楽)
・散布装置はワンタッチで着脱可能
・農薬散布・受粉が出来るドローン
※2022年1月5日追記
東光鉄工 TSV-AH2 希望小売価格 要問合せ
積載量10L(粒剤9L)散布面積1.2ha 飛行時間 13分
特徴
・折りたたみ式のプロペラを採用
・Li-Proバッテリーを下部に配置、安定飛行を実現
・自動航行化のパーツを投資し機器を拡張可
・農薬散布・受粉が出来るドローン
※2022年1月12日追記
Dropcopter ドロップコプター 機体の販売しているかは不明
受粉サービスの提供 1エーカー(4047平方メートル)で300ドル
特徴
・受粉専用ドローン
UAVJAPANは大阪に拠点を置き、空撮・点検・測量など様々なドローン関連事業を展開しています。
ドローンスクールでは、基礎からビジネス向けの操縦技術および法規制から飛行申請実務まで充実したカリキュラムを受講いただけます。
ドローンに関わる業務への進出やドローン操縦の資格取得など、ご興味がありましたら是非、お気軽にお問い合わせください。