ドローンの練習方法について

ドローンの練習方法について

2022/07/21

ドローンを始めて少し経過すると、どんな練習をすればうまくなれるんだろうと、そんな疑問を感じることがあります。

UAVJAPANドローンスクールを卒業された方も、2週間に1度研修会に参加されている方の中には何を練習していいか分からないからという方もいるぐらいです。

今回はそんなドローンの練習方法についてご紹介したいと思います。

練習項目について

ドローンを練習すると一言で言っても練習項目は様々です。

例えば大きく分けてもこれだけの項目があります。

  • 機体操縦
  • プロポ操作
  • カメラ撮影
  • アプリケーション

機体の操作をスムーズにしたいということであれば、操縦を続ける以外にありませんが、良い写真を撮りたい場合はまず写真撮影の基本を勉強しなくてはなりません。

どのように練習すればそれぞれのスキルアップが望めるのでしょうか。

機体操縦

国土交通省航空局が作成した無人航空機 飛行マニュアルの中には、それぞれどのようなスキルを練習することが望ましいのか記載されていることはご存じでしょうか。

例えば基本的な操縦技能の習得という項目では以下の5項目についてこのように訓練すべきということが明確に記載されています。

■基本的な操縦技能の習得

①離着陸

 操縦者から3m離れた位置で、3mの高さまで離陸し、指定の 範囲内に着陸すること。

 この飛行を5回連続して安定して行うことができること。

②ホバリング

 飛行させる者の目線の高さにおいて、一定時間の間、ホバリングにより指定された範囲内(半径1mの 範囲内)にとどまることができること。

③左右方向の移動

 指定された離陸地点から、左右方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することができること。 

 この飛行を5回連続して安定して行うことができること。

④前後方向の移動

 指定された離陸地点から、前後方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することができること。

 この飛行を5回連続して安定して行うことができること。

⑤水平面内での飛行

 一定の高さを維持したまま、指定された地点を順番に移動することができること。 

 この飛行を5回連続して安定して行うことができること。

また、この他にも業務を実施するために必要な操縦技量の習得という項目もあり、さらに高度な訓練内容が記載されています。

■業務を実施するために必要な操縦技量の習得

①対面飛行

 対面飛行により、左右方向の移動、前後方向の移動、水平面内での飛行を円滑に実施できるようにすること。

②飛行の組合

 操縦者から10m離れた地点で、水平飛行と上昇・下降を組み合わせて飛行を5回連続して安定して行うことができること。

③8の字飛行

 8の字飛行を5回連続して安定して行うことができること。

このように基本的な操縦訓練だけでも様々な内容を練習することが望ましいとされています。

上記以外にも撮影時に活用する動きなどもありますので、飛行マニュアルに記載されていること以外にも身に付けたい技能は多くあります。

ご自身の実力にあった練習をすることでスムーズにドローンを飛行させることができるようになります。

プロポ操作

プロポ操作につきましては、機体それぞれ対応しているアプリケーションやインターフェイスも違うこともあり、電源を入れ触ってみるということが大切です。

アプリケーションと連動して動作するボタンもありますので、安全な場所にホバリングさせた状態でどこのボタンを押せばどのような挙動になるのか必ず確認するようにしましょう。

カメラ撮影

カメラ撮影をする上では必ずカメラの知識が必要になります。

基本的に搭載されているカメラとレンズの特徴から撮影できる写真と、撮影できない写真がはっきりと分かれます。

例えば多くのドローンでは焦点が多焦点になっていますので、背景をぼかしたおしゃれな写真は撮影しにくくなっています。

また、ドローン自体のスピードが出ることからカメラの設定を自動にしてしまうと、数秒毎に画面内の明るさが変わってしまうような違和感のある動画になってしまうこともしばしばです。

ドローンの特性を活かした撮影ができるように、まずは基本的なカメラ撮影の知識を勉強するようにしましょう。

おおまかには下記の項目について学ぶことが大切です。

その後、自分が好きだと感じる写真をたくさん見て、どうしたらそのような写真が撮影できるのかということを考え、実践することが大切です。

  • 焦点距離
  • ISO感度
  • F値
  • シャッタースピード

アプリケーション

一般的にコンシューマー機に多い対応アプリはDJIgo4だと思いますが、最新の機体はDJIflyが主流となってきています。

それぞれ大きく変わりはありませんが、あまり意識して触ったことが無い場合、どこに何が配置されているのかわからず苦労するケースもあります。

特にキャリブレーションや機体の設定については必ずどこにあるか確認するようにしましょう。

それぞれ参考となる記事を記載しておりますので、よければ御覧くださいませ。

⇒ DJI GO 4の使い方

DJI fly の使い方

キャリブレーションについて

編集ソフト

撮影した写真や動画はそのまま使用することもできますが、編集することでより一層魅力を引き出すことができます。

元データ

編集データ

元データでは秋を感じさせる色合いですが、編集することで肉眼で見た画像に近い色を表現できます。

そのため、夏の綺麗な新緑を感じさせることができます。

こちらはAdobe Photoshopを使って編集いたしました。

自分で編集できるようになれば撮影した写真の魅力をより一層引き出すことができます。

いかがでしたでしょうか。

今まで何を練習して良いかわからなかった方の参考になればと思い記事にいたしました。

UAVJAPANは大阪に拠点を置き、空撮・点検・測量など様々なドローン関連事業を展開しています。


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